えっ、長野県?なにもないよね…なんてよく言われてしまいますが、ただの田舎と侮ることなかれ!
日本列島のほぼ真ん中に位置し、群馬県・埼玉県・山梨県・静岡県・愛知県・岐阜県・富山県・新潟県の八つもの県と隣合っています。日本で一番いろんな県と近接しているのです!故に、どこからでもアクセスしやすいのが特徴です♪
東京方面からですと、車で2時間ほどで、軽井沢に到着できます。
軽井沢は避暑地・別荘地として有名ですが、夏シーズンは道路が混んでしまい、新幹線も満席…行ってみたいけどこれがネックとなり行けない方も多いようです(T^T)
しかし!実はほかにも穴場スポットがたくさん!今回は長野出身である私が、軽井沢など、有名どころは敢えて外して、地元の人しか知らないおすすめスポットをこっそり教えちゃいます^^
◯ グルメ編
長野県は都道府県 面積ランキング4位!縦に広がる広大な土地なので、東西南北で料理の味付けや文化も違います。
食虫文化があるのはご存知の方も多いと思います。イナゴの佃煮・蜂の子などを食べるのは事実です。ゲテモノ扱いされているので、県外の方から「うえー!信じられない!」と言われるのは長野県民なら誰もが通ってきた道でしょう…
しかし、もちろん常に虫を食べているわけではありません!笑
澄んだ空気と水が作り出した高地野菜・お蕎麦・自然にちかい環境の牧場で栄えてきた畜産…絶品グルメの宝庫なのです。
【草笛総本店 小諸市】
【住所】長野県小諸市古城1−1−10
【時間】11:00〜15:00
【電話】0267-22-2105
こちらはお蕎麦通なら知っているかもしれません。「草笛」という有名なお蕎麦屋さんの総本店です。
県内外問わず人気店なので店舗がいくつかありますが、佐久平駅前にある店舗は新幹線の停車駅でもあるので、観光シーズンは非常に混雑します。こちらの本店は佐久平からすこし離れていてあまり知られていないようなので、まさに穴場です!
観光で来た方によく紹介するお店です。ここの蕎麦を食べたら他のお店で食べられなくなる、と口を揃えて言っていただけます。
まず驚くのが麺の量!ざるそばというと、薄くて四角い板に乗った状態を想像しますよね?草笛の”ざる”は桶状のものを使っており、深型なのに底が見えないほど敷き詰められているのです。
私の体感ですが、都心で頼むざるそばの二倍の量はあるので、それを想像して大盛りを頼んでしまうと食べきれないかもしれません。なので、まずは普通盛りで頼みましょう♪
水道水なのにミネラルウォーターみたい!と評判の美味しいお水でしめられた蕎麦は、そば粉の香りがしっかりと感じられ、なおかつシコシコでつるつるなのでいくらでも食べられてしまいそう^^
おすすめは天ざるセットです!時期によりますが、天麩羅の盛り合わせには薄切り林檎の天麩羅が付いていることも…塩で食べると意外と合うんですよ!長野を存分に堪能できるお店です。
【三河屋食堂 佐久市】
【住所】長野県佐久市中込1-21-4
【時間】11:00〜14:30/17:00〜21:00(L.O.20:30)
【電話】0267-62-0037
「佐久鯉」って聞いたことはありませんか?じつは、この地域では鯉を食べる文化があるんです。
こちらの佐久鯉の養殖は、天明年間に桜井の呉服屋・臼田丹右衛門が大阪から持ち帰ったのが最初とされ、1825年(文政8年)岩村田藩主内藤豊後守が大阪からの帰国に際し、淀鯉を野沢の豪商・並木七左衛門に与え、養殖を定着させたといわれます。
佐久市の気候、風土と千曲川の清冽な水により、全国に誇る身の締まったうまい鯉を育て上げているのです。
淡水魚、しかも鯉なんて、泥臭そう…と偏見を持たれがちですが、冷たい流水で飼育されるため、臭みもなく、身が引き締まり、脂肪が適度に乗っていてとても美味しいですよ。
近年は養殖技術も格段に上がり、川魚の独特な味はほとんどないと言っていいでしょう。海が無い県ならではの郷土料理ですよね!
三河屋食堂さん一押しの鯉のあらい定食です。右上はなんと鯉の刺身!
あらいって何?…漢字にすると”洗い“です。まずは生きた鯉を、そぎ切りやはね作りにして小骨を取るようにします。冷水にさらし、身が反り返ったところで水を切る。佐久鯉は泥臭さがないので、一般的な刺身と同じく、わさび醤油で食べるのがおすすめ。信州味噌を使った酢味噌でも美味しいですよ!
刺身は鮮度が命。養殖している地域でしか食べられないので、ぜひ食べていただきたい定食です。
【山賊 塩尻市】
【住所】長野県塩尻市大門七番町10-1
【時間】17:00~23:00(L.O.22:30)
【電話】0263-52-0743
長野県松本市発祥の「山賊焼き」ですが、諸説あり、こちらのお店が元祖という説もあります。
そもそも山賊焼きとは何か…ジューシーな鶏モモ肉にニンニクや醤油などで下味をつけてカリッと揚げたもので、お酒のおつまみにもご飯のお供にもぴったりな地元グルメです。
説明を聞いただけでお腹が空きそうですね!郷土料理というよりは、B級グルメとして、地元の人に愛され続けています♪
からあげというよりは、竜田揚げに近い衣なので、軽い口当たりでついつい食べすぎてしまいそうになります。
名物は超特大の山賊焼きです!
すごい迫力ですよね^^仲間とわいわい分けながら食べると美味しさも倍増します。こちらのお店はテイクアウトも対応しておりますので、食べてみて気に入ったらもう一個はお持ち帰り。おうちで再度地元の味を楽しみましょう(揚げ物ですが、夏場は早めにお召し上がりください)
塩尻市は松本市と隣なので、松本城を見に行ったあと、こちらで一杯…なんて最高の旅が実現可能!店内は広く、座敷がメインなので、お子様連れでも行きやすいお店です。
【どんぐり 松本市】
【住所】 長野県松本市中央1-4-5
【時間】11:00〜21:00
【電話】0263-35-9505
知るひとぞ知る!老舗の洋食店です。
安くてボリューム満点なメニューが豊富で、地元の学生に重宝されているこのお店!もちろん味も抜群で、グーグルの口コミは☆3.8と高評価です。
どこかホッとする内装と、昔ながらの味が人気の理由ですね♪都会のおしゃれな洋食も良いですが、やっぱり安心感のある味に戻ってきてしまいます。
看板メニューはこちらのデミグラスソースハンバーグです。デミグラスは甘めでいてしつこさがない味♪
親に連れていってもらった洋食店、いつもと違うワクワク感のなかで食べるハンバーグ…そんなこどものころの懐かしい記憶を思い出させてくれるようです。
口コミを見ると、親子何代にもわたって通い続けている方もいました!老舗ならではのエピソードですよね^^
行けば、長きに渡って愛されている理由がわかるはずです。「無難に全てのメニューが美味しい」というのは、結構貴重ではないでしょうか?
◯ お酒編
新潟・秋田・福島など、寒冷地でお水が綺麗な場所は良質なお米がよく育ち、日本酒の生産が栄えますよね。
長野県も例に漏れず銘酒の宝庫なんです。さらに、隠れたワインの名産地でもあります。
お酒が好きな方は必見!あまり出回っていない美味しい日本酒やワインをご紹介致します。
(お酒は適量を。飲酒運転は絶対にやめましょう!)
【橘倉酒造 佐久市】
【住所】 長野県佐久市臼田中町653−2
【時間】蔵見学は年末年始を除き通年可能(予約必須)
【電話】0267-82-2006
橘倉(きつくら)酒造は、江戸元禄年間の創業より320年余りの、とても歴史深い酒蔵です。
先祖は、平安時代の「橘姓」に由来すると云われ、“橘の酒倉”の意から『橘倉』を屋号とし、現当主は18代目にあたります。
酒造りに適した環境の下、「酒は“自然のたまもの”」との想いと、人と自然と歴史を大切にしながら、安心と安全、丁寧で誠実な酒造りを心がけています。
創業当時から弛まぬ努力で酒蔵を守り抜いてきた…そのストイックな姿勢に痺れますね。
こちらでは無料で蔵見学ができます!なんと素晴らしいサービスでしょう。
さらに、年に一度、新酒披露の会があり、参加費1000円で新酒やそれに合うお料理・汁物が楽しめます。
代表銘柄は「菊秀」
伝統酒としてのうまさを追求したこちらの銘柄。蔵内に湧き出る水は、星野リゾート御用達。
その水を仕込み水として造ったどこまでも優しく柔らかな味わい。
口当たりがまろやかで飲みやすく、あの高倉健さんが愛した酒としても有名です。
【五一ワイン 塩尻市】
【住所】長野県塩尻市宗賀 1298-170
【時間】8:30〜17:00
【電話】0263-52-7911
長野県の名産、葡萄を贅沢につかって作り出される五一ワインは海外からも高く評価されています。
貴腐化したぶどうの実を一粒一粒手作業で選別し、貴腐ぶどうのみを集め、専用のプレス機で絞り出す。とても手間がかかっていますよね!
この丁寧な手法により、糖度60度という非常に高い糖度の果汁が絞り出されます。
また、貴腐(醸造用のブドウが貴腐菌に感染し、 貴腐菌の代謝によりブドウの果皮に穴が開けられ、 そこから水分が蒸発することにより果粒の糖度が高 まる現象)を国内に広めた貴腐ワインの第一人者でもあります。
当時国内では貴腐自体が大変珍しい現象であり、手探り状態での作業だったようです。
貴腐ワインは、収穫期の気温・降水量・日照時間など、複雑な気候条件と、様々な偶然が重なってできる希少なワインですので、本数に限りがあります。
澄んだ琥珀色、熟成された香り、蜂蜜のような濃密な甘みが特長のワインです。
ワインが苦手な人にも飲みやすいと好評です。プレゼントやお土産としても非常に人気です!
◯ イベント・観光・キャンプ場編
グルメをしっかりチェックしたら、次は観光ですね!冬の長野といえばスキーやスノーボードですよね?
あえて違う楽しみ方をしてみませんか?きっと特別な思い出になると思います!
知らない人に自慢できちゃう・特別な体験ができる場所を集めました!
【イベント アサマスタークロスウォーク】
なんと、浅間山の麓から、頂上を越え、群馬県嬬恋市まで星を眺めながら歩くという体験ができてしまいます!
定員700名ほどですが、毎年応募が殺到しますのではやめのご予約をおすすめします^^
体力に合わせて、31kmコースと17kmコースが選べるのもうれしいですね。毎年夏に開催されており、2019年は既に終了してしまいましたが、来年の夏の思い出作りにいかがでしょうか?
次回開催期間はまだ未定ですが、8/17〜8/18にかけて行われることが多いです。
標高約2000mから眺める景色は言うまでもなく絶景。夏の星空は手が届きそうなほど近く、真夏の蒸し暑さが無い・頬をすり抜ける爽やかな夜風は、山の中でしか感じられません。
お子様がいる方は夏休み中にぜひチャレンジしていただきたいです!宿題の絵日記が捗ることでしょう♪
(浅間山は全国でも数少ない活火山でもあるため、噴火警戒レベルによって中止になる場合がございます。)
【観光地 大王わさび農場 安曇野市】
【住所】長野県安曇野市穂高3640
【時間】3月~10月は9:00~17:20/11月~2月は9:00~16:30
【電話】0263-82-2118
日本有数のわさびの名産地としても知られる安曇野市。
美しく豊かな水資源を最大限に利用してわさびの栽培を行っているこちらは、日本一広いわさび農場を有し、敷地内に飲食店や体験施設などがある、大規模施設です。
わさびは鼻にツーンとくる、というイメージがありますよね。ですが、採れたてで新鮮なわさびは非常に甘く、丸かじりできてしまうほど、嫌な刺激があまりないのです。
名物「本わさび丼」を提供するレストランや、「わさびソフトクリーム」、「わさびコロッケ」、「わさびフランク」などここでしか味わえない「わさびグルメ」が楽しめる露店もあります。
なんというわさびづくし!!中でも、わさびソフトはテレビなどでも話題になりましたよね。
日本の原風景とも言われるのどかな景色を眺めながらゆったり過ごせるスポットです。
【いなかの風キャンプ場】
【住所】長野県上伊那郡飯島町日曽利43-3
【時間】管理施設運営:9:00~17:00
【電話】0265-86-6655
ひな壇状に整備されたサイトが特徴的なこのキャンプ場は、高台にあるので美しい山々が見渡せる開放感!
南アルプスを一望でき、運が良ければ日の入りや日の出も眺めることができます。
最低限の施設しかない里山の環境、各サイトは棚田毎の区切りとなっていることから、人が多くても、高低差がプライベート感を演出してくれます♪
ここのおすすめポイントはもうひとつ!地元の花火師さんの協力で、予算と希望に応じたオリジナル花火の打上げもできちゃうんです!特別な日や、感謝を伝えたい時、普通のプレゼントよりも記憶に残ること間違いなしです。
花火師さんとの打ち合わせ、完成時を想像するだけで、ワクワクが止まらないですよね^^
みんなでのグループキャンプはきっと一生ものの思い出になるはずです。
今回は長野県特集でお送りしました♪
ちなみに:某ケンミン番組でも取り上げられていましたが、長野県民は県歌が全員歌えます!
県民性を調べると、気難しい・型真面目とでてきますが、この県歌を覚えれば、すぐに地元の人たちと仲良くなれると思います♪
また、観光地としての魅力はまだまだたくさんありますので気になった方はチェックしてみてください^^