関東地方は平野にあり、周りを囲む山もなだらかな山が多くなっています。

そのため関東の山は初心者や子供でも登りやすいと人気ですし、交通の便も良いので電車で登山口まで行ける山もあります。

初心者の方はもちろん、子供の登山におすすめの関東の山をご紹介いたします!

 


① 赤城山(あかぎさん)


群馬|赤城山|関東|山|登山

群馬県の赤城山は1つの山ではなく、黒檜山、駒ケ岳、荒山、鍋割山、長七郎山などからなる山々の総称です。

赤城山の中で最も高い山は標高1828mの黒檜山で、こちらは上級者向け◎

ファミリーや初心者には、鍋割山や荒山の登山コースがなだらかでおすすめです。

荒山高原では5月から6月にかけてツツジが咲き誇り、鍋割山の山頂からは関東平野や南アルプスの絶景が見られますよ。

また地蔵岳も初心者におすすめの登山コース。

登山口から山頂まで約2時間で、山頂には赤城山随一とも言われる絶景が待っています。

大沼をはさんだ北側には赤城山最高峰の黒檜山がそびえ、南側には関東平野が広がる雄大な景色は、

山道を歩いた疲れも爽快感に変えてくれます!

地蔵岳コースは白樺の林やニッコウキスゲの群生も見られ、豊かな自然を満喫できます!

 


② 宝登山(ほどさん)


宝登山|山|秩父|埼玉|登山

埼玉県の秩父長瀞は、山々や渓谷の大自然を満喫できる関東でも人気の観光地です。

中でも宝登山は標高497mと高さはなく、長瀞駅から徒歩30分ほどで山頂まで行くこともできる人気の山。

山頂の蝋梅園では冬に美しい梅の花が見られます。

野上駅からのコースは尾根づたいにゆるやかな山道が続き、2時間ほどのハイキングが楽しめます。

宝登山の山頂からは、秩父市街や山々が見渡せます。

天気によっては雲海の絶景が見られることも!

またロープウェイからの眺めも素晴らしく、山頂から5分ほどの空中散歩は特に桜や紅葉のシーズンがおすすめ。

ロープウェイは山頂と長瀞駅からの登山口を結んでいて、片道料金は「大人480円、子供240円」です。

 


③ 金時山(きんときさん)


金時山|登山|山|神奈川県|箱根

神奈川県、箱根仙石原の北にある標高1212.5mの金時山は、昔話で有名な金太郎こと坂田金時ゆかりの山です。

ふもとには坂田金時にまつわる遺跡や神社がある他、山頂には記念写真を撮れる大きなまさかりも。

金時山の見どころは何といっても山頂からの絶景。

ふもとから山頂まで遮る物がない富士山は、日本人なら一度は見ておきたい絶景です。

金時山の山頂付近は急な傾斜がありますが、あちこちに階段が設置されているので、

気を付けながら歩けば特別な登山装備はなくても大丈夫です。

汗をかいたときの着替えや上着、杖になるものがあると安心です。登山靴がなければスニーカーでも大丈夫ですが、底がすり減っていないか確認しておきましょう。冬に登山する場合は道の凍結に注意!

登山コースは大きく分けて、北の足柄方面からのルートと南の仙石原方面からのルートがあります。

足柄ルートのおすすめは、地蔵堂バス停からスタートし、

金太郎が産湯をつかったと伝えられる「夕日の滝」や金太郎が遊んだ岩などを見ながら歩く約3時間のルート。

仙石原からは、金時登山口から矢倉沢峠を歩く約1時間のルートが、

芦ノ湖や大涌谷といった箱根の絶景を眺めることができておすすめです!

 


④ 鋸山(のこぎりやま)


鋸山|登山|山|千葉県

千葉県の内房にそびえる鋸山は、かつては石切り場だったこともあり切り立った崖が迫力満点の岩山です。

標高は329mとそれほど高くなく登山は難しくありません。

山頂展望台には「地獄のぞき」という断崖があり、東京湾の向こうには富士山まで見渡せます。

山の緑と海や空の青は、心洗われる絶景です!

鋸山は全体が「日本寺」というお寺になっており、頂上までの道もお堂や庭園など見どころがたくさんあります。

鋸山の中腹には高さ31mという大きな大仏が鎮座する広場があり、トイレや売店もあって休憩におすすめのポイント。

ここからさらに登っていくと、千五百羅漢がずらりと並ぶエリアを通り、頂上では百尺観音が迎えてくれます。

山麓から山頂までは約2時間です。

鋸山へはロープウェイで登ることもできます。

金谷漁港から山頂までを約4分で結ぶ手軽さと景色の美しさで人気があります。

お正月には早朝から運転し、ロープウェイから初日の出を拝むこともできるのだとか。

片道料金は「大人500円、子供250円」です。

また日本寺の脇は有料自動車道路が走っており、山頂付近まで車で行くことも可能です。

 


⑤ 高尾山(たかおさん)


高尾山|山|登山|天狗

関東の山と聞いてすぐ思いつくのは高尾山、という人も多いのでは。

高尾山は年間300万人という世界一の観光客数を誇る、ミシュランの3つ星にも認定された登山の名所。

標高599mを登る登山コースは難易度が様々で、幼稚園の遠足から本格的なトレッキングまで幅広い層の登山者に人気があります。

都心からのアクセスが良く、飲食店や休憩所が充実しているのも魅力です。

高尾山には至る所に天狗の像や天狗にまつわるスポットがあります。

600年ほど前から高尾山には「天狗が住む」という言い伝えがあり、様々な伝説が語り継がれています。

鼻が長い天狗は大天狗、くちばしがあるのが小天狗、通称カラス天狗です。

どちらも開運や魔除けの御利益があると言われていて、薬王院の本尊である飯縄大権現を護っています。

山頂からは天気の良い時には富士山も見えて「ヤッホー」と叫びたくなる絶景が楽しめます。

また高尾山には、山頂だけでなく中腹にある霞台展望台から見る夜景や尾根づたいの桜並木など、絶景ポイントがたくさん。

1号路から6号路まである登山ルートはそれぞれ違った風景が楽しめて、何度でも登りたくなる高尾山。

登山に慣れてきたら、相模湖を南に見ながら陣馬山へ渡る縦走登山に挑戦してみては。

 


 

いかがでしたでしょうか。

交通の便が良くなだらかな山が多い関東の山々は、登山初心者や子供にはおすすめです。

とはいえ、慣れない道を長い時間歩くのは多少なりとも準備や頑張りが必要になります。

よく「山をなめるな」と言われますが、

持ち物や服装、前日の体調管理には十分に気をつけて、関東の登山を楽しんで下さい!